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は自然や環境に恵まれた過疎地であることをむしろ目指していると語っていましたが、救われる思いがしました。その意味でその土地に根差した本当の国ぶり文化は、こんにち過疎の地域において伝えられているといってよい。そこに過疎をどう生かして行くかということの一番の問題があるように思いました。そういうことが私の結論でございます。
鈴木委員長 今、先生のお話で思い当たりましたのは、さっき話しました少年神楽を上演するときに、たまたま私の劇場が国際月間で、欧米、アジアからの二十前後の音楽家が300人ぐらいいたんです。その人たちを全部2階に入れました。少年神楽ですから余り変化がないんですね、2時間半。ところが、一人も席を立たない。そして、終わってからアメリカをはじめ若い音楽家が私のところに来て、日本は我が国建国以前から−アメリカは200年ですから。その時点でこの少年神楽は260年でしたから−こんな芸能を子供たちに伝承させてきたのかと、アメリカの若い人が目に涙を浮かべて話をするんですね。
ですから、今先生がおっしゃる、いわゆる国風といいますか、そういうものが共通して人の心に受け入れられるんだなということを、私その時点で初めて知りました。ですから、そうなってくると、先ほど来井上先生もおっしゃったような、そういった地域が一つの個性をもっていくということがいかに重要な問題であるかということを私は実際に体験させてもらいました。
それぞれお歩きになって、果たして過疎を文化・芸術から、やり方次第ですが、興る可能性というのをお感じになりましたでしょうか。
井上委員それはもちろん。いろいろな取り組みがあるわけですから……。
鈴木委員長 可能性はありますか。
井上委員 はい。
鈴木委員長 中坪さんはいかがですか。
中坪委員 やっぱりおっしゃったように、可能性は大きいと思います。
鈴木委員長 そうですか。津田さんはどうですか。
津田委員 個性を出していけば絶対に大丈夫かと思います。
村井委員 右に同じです。
中坪委員 ただ、その前に、単にやみくもに入れるんではなくて、そういう仕組みをどこかでつくってあげないと、それを仕掛けていくような人を、やっぱり人材育成というのが大切な問題で、行政の仕組みの中に組み入れていただくことになるとかなりいいものになると思います。
鈴木委員長 それではこれで終わります。どうもありがとうございました。
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